ジャンルごちゃ混ぜSSブログ*
テニプリ(リョ桜)*
イナズマイレブン(一秋中心、NLのみ)
イナイレでは一秋中心にいろいろ
感想とか好き勝手
今はとにかく一之瀬が好き
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
あの時の衝撃は覚えている。
雪村のババアの「何もできることなどない!」という言葉に
ただ震えて、溢れる涙と後悔とにどうしようもなかったあの日の夜のことを。
俺をかばった時音の腕に一生残る傷を負わせてしまった。
俺が迷ったから、弱かったから。
深い傷を負わせてしまった。
だから
俺はもっと強くなりたい。
お前を守れるくらいに。
お前を笑わせるためなら
お前を守るためなら
俺はなんだってする。
ただ、俺の後ろにいてくれさえすれば、俺はそれだけで戦えるんだ。
雪村のババアの「何もできることなどない!」という言葉に
ただ震えて、溢れる涙と後悔とにどうしようもなかったあの日の夜のことを。
俺をかばった時音の腕に一生残る傷を負わせてしまった。
俺が迷ったから、弱かったから。
深い傷を負わせてしまった。
だから
俺はもっと強くなりたい。
お前を守れるくらいに。
お前を笑わせるためなら
お前を守るためなら
俺はなんだってする。
ただ、俺の後ろにいてくれさえすれば、俺はそれだけで戦えるんだ。
PR
「とっきねー!」
良守のいつもの大声。
夜中の学校、いくら防音の結界があるとはいってもあの大きさ。
余りある無防備さは、昔から全く変わっては無い。
まったく。
私が、はあ、とため息をつきながら振り返ると満面の笑みで手をぶんぶん振りながら
こちらにかけてくるのが見えた。
どんどん近づいてくる良守の姿に、私はふと違和感を感じる。
…あれ?
良守、ちょっと背が高くなった?
「時音!」
私を呼ぶ声も、何だかまた少し低くなった?
そう思ったとたん、左胸が小さく踊る気がして、私は慌てて眉を寄せた。
良守は私の横でブレーキをかけると、ニカッと白い歯を見せて笑う。
ふいうち。
また心臓が、ひとつ大きく跳ねる。
…もう、何なのよ。
私の眉間の皺はますます深くなってしまう。
そんな私にお構いなしのこのガキんちょは、また大声で何だか嬉しそうに話し始めた。
「お?!どうしたんだよ、何か不機嫌そうだな。…あ!そうか!腹減ったんだろ!
今日は俺、いい物持ってきたんだぜ!俺の作った新作モンブラン!まだ何も来てないみてーだし、あそこで食おうぜ!」
良守はまくしたてるように言いながら、昇降口の上のコンクリートの屋根を喜々として指差している。
…またケーキ?チョコレートケーキとかクッキーとか色々本当に好きだねえ。
そう思ったら、またため息が漏れてしまう。
「あんたねえ、…夜中にケーキって…太っちゃうじゃない」
「え?」
ちょっとだけチクリと言ったつもりだった。
それなのに私がそう言った途端、良守の目がうるうると悲しげに揺れだした。
「そ、そ~だよなあ…俺の作ったもんなんて、…食えねえよな」
「はあ!?な、なに言ってんのよ!もう」
本当に悲しそうに伏せられた目に、私は何故だが焦ってしまった。
焦る必要なんて、どこにも無いのに!
「た、食べないなんていってない!ほら、あの屋根の上、行くんでしょ!」
「…いいのか?」
「新作とやら、私が試してあげるわ」
「!本当か!…っし!」
そのセリフが終わらないうちに、良守の姿はもう屋根の上だった。
あいつの素早さも、最近は尋常じゃない。
まったく。
「ときねー!今日は月が綺麗だぜ~!ほら!紅茶もあるぞ!」
また大声を出しながら、うきうきした様子で背中のリュックから色々取り出している。
―――全く、なんだか良守には適わない。
あの無邪気な笑顔と、不意に見せる大人びた横顔のアンバランス。
それに今またドキっとしてしまった。
ああ、もう!
「モンブラン、おいしくなかったら只じゃ置かないわよ!」
「げ!まじかよ~!」
駆け上がった屋根の上。
満月の光に照らされた、良守の黒髪に、私はまた心揺らされる羽目になったのだ。
…何なのよ、…もう!
********
斑尾も白尾も出てないけど後ろでニヤニヤしてるはずです
良守のいつもの大声。
夜中の学校、いくら防音の結界があるとはいってもあの大きさ。
余りある無防備さは、昔から全く変わっては無い。
まったく。
私が、はあ、とため息をつきながら振り返ると満面の笑みで手をぶんぶん振りながら
こちらにかけてくるのが見えた。
どんどん近づいてくる良守の姿に、私はふと違和感を感じる。
…あれ?
良守、ちょっと背が高くなった?
「時音!」
私を呼ぶ声も、何だかまた少し低くなった?
そう思ったとたん、左胸が小さく踊る気がして、私は慌てて眉を寄せた。
良守は私の横でブレーキをかけると、ニカッと白い歯を見せて笑う。
ふいうち。
また心臓が、ひとつ大きく跳ねる。
…もう、何なのよ。
私の眉間の皺はますます深くなってしまう。
そんな私にお構いなしのこのガキんちょは、また大声で何だか嬉しそうに話し始めた。
「お?!どうしたんだよ、何か不機嫌そうだな。…あ!そうか!腹減ったんだろ!
今日は俺、いい物持ってきたんだぜ!俺の作った新作モンブラン!まだ何も来てないみてーだし、あそこで食おうぜ!」
良守はまくしたてるように言いながら、昇降口の上のコンクリートの屋根を喜々として指差している。
…またケーキ?チョコレートケーキとかクッキーとか色々本当に好きだねえ。
そう思ったら、またため息が漏れてしまう。
「あんたねえ、…夜中にケーキって…太っちゃうじゃない」
「え?」
ちょっとだけチクリと言ったつもりだった。
それなのに私がそう言った途端、良守の目がうるうると悲しげに揺れだした。
「そ、そ~だよなあ…俺の作ったもんなんて、…食えねえよな」
「はあ!?な、なに言ってんのよ!もう」
本当に悲しそうに伏せられた目に、私は何故だが焦ってしまった。
焦る必要なんて、どこにも無いのに!
「た、食べないなんていってない!ほら、あの屋根の上、行くんでしょ!」
「…いいのか?」
「新作とやら、私が試してあげるわ」
「!本当か!…っし!」
そのセリフが終わらないうちに、良守の姿はもう屋根の上だった。
あいつの素早さも、最近は尋常じゃない。
まったく。
「ときねー!今日は月が綺麗だぜ~!ほら!紅茶もあるぞ!」
また大声を出しながら、うきうきした様子で背中のリュックから色々取り出している。
―――全く、なんだか良守には適わない。
あの無邪気な笑顔と、不意に見せる大人びた横顔のアンバランス。
それに今またドキっとしてしまった。
ああ、もう!
「モンブラン、おいしくなかったら只じゃ置かないわよ!」
「げ!まじかよ~!」
駆け上がった屋根の上。
満月の光に照らされた、良守の黒髪に、私はまた心揺らされる羽目になったのだ。
…何なのよ、…もう!
********
斑尾も白尾も出てないけど後ろでニヤニヤしてるはずです