ジャンルごちゃ混ぜSSブログ*
テニプリ(リョ桜)*
イナズマイレブン(一秋中心、NLのみ)
イナイレでは一秋中心にいろいろ
感想とか好き勝手
今はとにかく一之瀬が好き
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ぐい、と力強く引き寄せられて、驚いてその腕の持ち主を見上げる。
先に立った驚きのせいで、恥じらいも無くその強い瞳を真正面から捉えてしまった事に桜乃は、すぐに後悔した。
恥ずかしい。
リョーマと目が合った途端、肩をつかまれて引き寄せられた驚きなど一瞬にして空気のなかへ解け去り
後から津波のように襲い掛かってきた猛烈な羞恥に、今度は桜乃は目を泳がせる羽目になった。
夕闇が迫る空に、目のまえのリョーマの顔は影に覆われてよく見ることが出来ない。
それでも。
自分の二の腕を掴んでいる、無骨で、繊細で、大きな、その手が
熱くなっていることだけははっきりと分かった。
囚われたまま、桜乃は硬直している。
そして、その思考すら、真っ白で。
自分が次に、どうしていいか、何を言えばいいのかすら考えようという余裕さえ失っている。
そんな桜乃に気付いているのか。
腕を掴む腕に、わずかに力が込められたかと思うと、夕焼けの空に浮かぶリョーマの影が口を開いた。
「…竜崎、好きだ」
「え?」
桜乃がそれを理解する間もなく、そんな言葉が耳に飛び込んできたのと同時。
唇に落ちてきた、熱。
桜乃の体が、反射的にビクンとはね上がる。
目の前の物は、全て視界がぼやけていて自分が一体何を見ているのかすら分からなくなっていた。
それでも。
唇に感じる熱は、確かにその存在を持って強く桜乃に何かを訴えかけてくる。
ただ、閉じたままの唇が押し付けられているぎこちないキス。
拙い、それでも真剣なそれ。
ドクン、ドクンと耳の中に響く心臓の音が、感情と理性を交互に混ぜ合わせるせいで、冷静に考えようとするのに…感じてしまうのだ。
感じてしまうそれは、リョーマの熱。
目を閉じることなく見開かれた桜乃の瞳に、夕闇に最後の一筋を残して消え入る夕日がぼんやりと映りこみ始めた。
(わ、たし・・・)
桜乃は思わず、桜乃はリョーマの制服を握った。
そうしないと、足元から崩れてしまいそうだった。
それなのにリョーマの唇から伝わる鼓動が、早くて。
そのリズムが自分と同じように早いのを感じ取った時桜乃の中に新たな何かが湧き上がった。
(…大好き)
制服を握っていた手を、ゆっくりとリョーマの手に添える。
今度は、小さくリョーマの体が跳ねて。
そして、そっと瞳を閉じた桜乃のまなじりから、涙が一筋流れ落ちていった。
恥ずかしい。
リョーマと目が合った途端、肩をつかまれて引き寄せられた驚きなど一瞬にして空気のなかへ解け去り
後から津波のように襲い掛かってきた猛烈な羞恥に、今度は桜乃は目を泳がせる羽目になった。
夕闇が迫る空に、目のまえのリョーマの顔は影に覆われてよく見ることが出来ない。
それでも。
自分の二の腕を掴んでいる、無骨で、繊細で、大きな、その手が
熱くなっていることだけははっきりと分かった。
囚われたまま、桜乃は硬直している。
そして、その思考すら、真っ白で。
自分が次に、どうしていいか、何を言えばいいのかすら考えようという余裕さえ失っている。
そんな桜乃に気付いているのか。
腕を掴む腕に、わずかに力が込められたかと思うと、夕焼けの空に浮かぶリョーマの影が口を開いた。
「…竜崎、好きだ」
「え?」
桜乃がそれを理解する間もなく、そんな言葉が耳に飛び込んできたのと同時。
唇に落ちてきた、熱。
桜乃の体が、反射的にビクンとはね上がる。
目の前の物は、全て視界がぼやけていて自分が一体何を見ているのかすら分からなくなっていた。
それでも。
唇に感じる熱は、確かにその存在を持って強く桜乃に何かを訴えかけてくる。
ただ、閉じたままの唇が押し付けられているぎこちないキス。
拙い、それでも真剣なそれ。
ドクン、ドクンと耳の中に響く心臓の音が、感情と理性を交互に混ぜ合わせるせいで、冷静に考えようとするのに…感じてしまうのだ。
感じてしまうそれは、リョーマの熱。
目を閉じることなく見開かれた桜乃の瞳に、夕闇に最後の一筋を残して消え入る夕日がぼんやりと映りこみ始めた。
(わ、たし・・・)
桜乃は思わず、桜乃はリョーマの制服を握った。
そうしないと、足元から崩れてしまいそうだった。
それなのにリョーマの唇から伝わる鼓動が、早くて。
そのリズムが自分と同じように早いのを感じ取った時桜乃の中に新たな何かが湧き上がった。
(…大好き)
制服を握っていた手を、ゆっくりとリョーマの手に添える。
今度は、小さくリョーマの体が跳ねて。
そして、そっと瞳を閉じた桜乃のまなじりから、涙が一筋流れ落ちていった。
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