ジャンルごちゃ混ぜSSブログ*
テニプリ(リョ桜)*
イナズマイレブン(一秋中心、NLのみ)
イナイレでは一秋中心にいろいろ
感想とか好き勝手
今はとにかく一之瀬が好き
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「リョーマさまあ~!」
暑くて暑くて。
朝から体がどんよりと重い。
そんな朝なのに、耳に飛び込んでくる声はやけに元気で、それが一層リョーマの機嫌を悪くした。
「おっはよーございます!」
そう言いながら、自分の前に回りこんでまるで敬礼するように額に手を当てる、ゲンキな彼女。
リョーマは前に回りこんできた彼女に、仕方なく足を止める。
強制的に止められたといっても過言ではない状況ではあったが、はあ、とため息をつくことで何とか気持ちを持ち上げた。
「リョ、リョーマ君、おはよう…」
ゲンキ一杯の朋香の後ろから、桜乃がおずおずと声をかけてきた。
余りにもゲンキな朋香に、リョーマは予想していなかった桜乃の出現に、少し驚いて俯きかけていた顔を上げた。
「はよ」
するり、と自然に言葉も滑り落ちる。
先程、自分は機嫌が悪くなったはずではなかったか。
そんな事を思うことも出来ないほどに、リョーマは驚きの表情のまま桜乃をじっと見入っていた。
自分が言葉を返した事が、自分でかなり意外だった。
桜乃はじっと見られたことが恥ずかしいのか、少しおろおろして視線をさ迷わせる。
下を向いたり、もじもじしたり。だがリョーマは表情を変えることも無く、じっと見続けている。
そんな二人の様子に、朋香は目をパチパチと鳴らすと、とたんにニヤリと表情を緩ませてリョーマに顔を近づけてきた。
「もうもう~!リョーマ様ってばー!桜乃が可愛いからって、そんなに見ちゃ、穴が開きますよ?」
「・・・は?」
一瞬、言われた事を理解できなかったリョーマは朋香の顔を凝視したあと
すぐにふい、と視線を逸らした。
「何言ってんの?今日も竜崎がぼんやりしているなって見てただけだから」
「あら?」
リョーマのいつにない言い訳に、朋香はさらにニヤリとした笑みを深め、
その後ろでは桜乃が「ええ!?」とリョーマの言葉にショックを受けていた。
「リョーマ様ってば。見てたことは否定しないんですね」
うふふ~!と口元に手を当てながら言うと。
リョーマはそのままきびすを返してさっさと歩き出してしまった。
「あ!リョーマ君!?」
少し慌てた桜乃が声をかける。
だがリョーマはそれにも答えずに、どんどんとクラブハウスへ向かっていく。
「もう~、あとちょっとだったのになあ~!」
ちぇ!と心底悔しそうに朋香が舌打ちした。
「全く!リョーマ様って本当に素直じゃないんだからー!」
そういいながら、朋香は心配そうにリョーマの去った後を見つめる桜乃を促し
校舎へと駆け込んでいった。
リライト http://lonelylion.nobody.jp/ 素直になれない君へ5のお題
暑くて暑くて。
朝から体がどんよりと重い。
そんな朝なのに、耳に飛び込んでくる声はやけに元気で、それが一層リョーマの機嫌を悪くした。
「おっはよーございます!」
そう言いながら、自分の前に回りこんでまるで敬礼するように額に手を当てる、ゲンキな彼女。
リョーマは前に回りこんできた彼女に、仕方なく足を止める。
強制的に止められたといっても過言ではない状況ではあったが、はあ、とため息をつくことで何とか気持ちを持ち上げた。
「リョ、リョーマ君、おはよう…」
ゲンキ一杯の朋香の後ろから、桜乃がおずおずと声をかけてきた。
余りにもゲンキな朋香に、リョーマは予想していなかった桜乃の出現に、少し驚いて俯きかけていた顔を上げた。
「はよ」
するり、と自然に言葉も滑り落ちる。
先程、自分は機嫌が悪くなったはずではなかったか。
そんな事を思うことも出来ないほどに、リョーマは驚きの表情のまま桜乃をじっと見入っていた。
自分が言葉を返した事が、自分でかなり意外だった。
桜乃はじっと見られたことが恥ずかしいのか、少しおろおろして視線をさ迷わせる。
下を向いたり、もじもじしたり。だがリョーマは表情を変えることも無く、じっと見続けている。
そんな二人の様子に、朋香は目をパチパチと鳴らすと、とたんにニヤリと表情を緩ませてリョーマに顔を近づけてきた。
「もうもう~!リョーマ様ってばー!桜乃が可愛いからって、そんなに見ちゃ、穴が開きますよ?」
「・・・は?」
一瞬、言われた事を理解できなかったリョーマは朋香の顔を凝視したあと
すぐにふい、と視線を逸らした。
「何言ってんの?今日も竜崎がぼんやりしているなって見てただけだから」
「あら?」
リョーマのいつにない言い訳に、朋香はさらにニヤリとした笑みを深め、
その後ろでは桜乃が「ええ!?」とリョーマの言葉にショックを受けていた。
「リョーマ様ってば。見てたことは否定しないんですね」
うふふ~!と口元に手を当てながら言うと。
リョーマはそのままきびすを返してさっさと歩き出してしまった。
「あ!リョーマ君!?」
少し慌てた桜乃が声をかける。
だがリョーマはそれにも答えずに、どんどんとクラブハウスへ向かっていく。
「もう~、あとちょっとだったのになあ~!」
ちぇ!と心底悔しそうに朋香が舌打ちした。
「全く!リョーマ様って本当に素直じゃないんだからー!」
そういいながら、朋香は心配そうにリョーマの去った後を見つめる桜乃を促し
校舎へと駆け込んでいった。
リライト http://lonelylion.nobody.jp/ 素直になれない君へ5のお題
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