ジャンルごちゃ混ぜSSブログ*
テニプリ(リョ桜)*
イナズマイレブン(一秋中心、NLのみ)
イナイレでは一秋中心にいろいろ
感想とか好き勝手
今はとにかく一之瀬が好き
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振り向いた横顔の
あまりの美しさに息を呑んだ。
「ぁ・・・!」
思わず手を伸ばす。
でもその横顔は、突如巻き上がる落ち葉にかき消された。
「…っ!」
見上げる先には、天井と何かを掴もうと延ばした自分の手。
カーテンの隙間から朝の光がこぼれていて、ぼんやりと思考が回転する。
(…またか)
ジャパンツアーに参加するために、日本へ帰ってきた。
その日の夜から、毎晩見続けている夢がある。
届きそうな横顔は、恐ろしい程美しくて。
それなのに伸ばした手の先には何も残らない。
毎日毎日、目覚めて一番に目にするのはただ虚空を掴むまぬけな自分の手なのだ。
(後悔してるのか?)
重い頭を奮い立たせるために、勢いをつけてベットから立ち上がり
バスルームへと向かった。
思い切り良くひねったカラン。
シャワーから飛び出した先の冷たさに、強く身震いした。
(いい加減、ふっきれ)
何度自分に言い聞かせたんだろう。
納得していたつもりだったのに、彼女がいるこの日本に戻ってきただけでこれなのだ。
プロになって一度だけ彼女を遠くから見た。
高校生になった彼女は、相変わらず細いのにすっかり「女」になっていた。
時間は、平等に流れるなんて嘘だ。
彼女の上に流れた時間が、今の彼女を作ったとしたなら
それは俺にとって、どんなに残酷で長い時間だったんだろう。
綺麗になった。
少し伏目がちに笑う横顔は、恐ろしいほど美しく見えた。
声をかければ声は、届いただろう。
でも何故か出来なかった。
(バカみたいだ)
いつまでも引きずっている自分を嗤おうとしたけれど、上手くできなかった。
今だって、それができない。
願わくば。
もう一度、どこかで偶然に会えないだろうか、彼女と。
自分から連絡を取ることもできるかもしれない。
でもそれすらも恐ろしい。
(竜崎が、だれかのものになってたら)
そんな事ばかりぐるぐる巡る。
だからあの夢を見続けるんだ。
あまりの美しさに息を呑んだ。
「ぁ・・・!」
思わず手を伸ばす。
でもその横顔は、突如巻き上がる落ち葉にかき消された。
「…っ!」
見上げる先には、天井と何かを掴もうと延ばした自分の手。
カーテンの隙間から朝の光がこぼれていて、ぼんやりと思考が回転する。
(…またか)
ジャパンツアーに参加するために、日本へ帰ってきた。
その日の夜から、毎晩見続けている夢がある。
届きそうな横顔は、恐ろしい程美しくて。
それなのに伸ばした手の先には何も残らない。
毎日毎日、目覚めて一番に目にするのはただ虚空を掴むまぬけな自分の手なのだ。
(後悔してるのか?)
重い頭を奮い立たせるために、勢いをつけてベットから立ち上がり
バスルームへと向かった。
思い切り良くひねったカラン。
シャワーから飛び出した先の冷たさに、強く身震いした。
(いい加減、ふっきれ)
何度自分に言い聞かせたんだろう。
納得していたつもりだったのに、彼女がいるこの日本に戻ってきただけでこれなのだ。
プロになって一度だけ彼女を遠くから見た。
高校生になった彼女は、相変わらず細いのにすっかり「女」になっていた。
時間は、平等に流れるなんて嘘だ。
彼女の上に流れた時間が、今の彼女を作ったとしたなら
それは俺にとって、どんなに残酷で長い時間だったんだろう。
綺麗になった。
少し伏目がちに笑う横顔は、恐ろしいほど美しく見えた。
声をかければ声は、届いただろう。
でも何故か出来なかった。
(バカみたいだ)
いつまでも引きずっている自分を嗤おうとしたけれど、上手くできなかった。
今だって、それができない。
願わくば。
もう一度、どこかで偶然に会えないだろうか、彼女と。
自分から連絡を取ることもできるかもしれない。
でもそれすらも恐ろしい。
(竜崎が、だれかのものになってたら)
そんな事ばかりぐるぐる巡る。
だからあの夢を見続けるんだ。
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