ジャンルごちゃ混ぜSSブログ*
テニプリ(リョ桜)*
イナズマイレブン(一秋中心、NLのみ)
イナイレでは一秋中心にいろいろ
感想とか好き勝手
今はとにかく一之瀬が好き
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(そもそも、ここに集まったのって…)
人目も憚らず、店内で騒ぐ数人の中学生。
それを尻目にリョーマは、Lサイズのオレンジシュースをずずず、と飲み干す。
そして目の前の女テニの先輩と桃城のヒートアップをどうしたものかと一人おろおろしている
長い三つ編みの少女を見やった。
何故だかお互いのテニス論で白熱している先輩達に挟まれて
桜乃はただ先程からおろおろと手を上げたり下げたりし続けている。
(確か、竜崎のテニスの悩みを、女テニの先輩が聞いていたところに、俺達が参加したんだよな…)
残りのジュースも更に飲み干したところで、リョーマはそんな事を思い出す。
もうすでに喧嘩していると言ってもいい先輩達に、桜乃はもう泣いているかのような顔だ。
きっと自分のせいで、と責任を感じて困りに困っているんだろう。
そんな彼女の気持ちが容易に想像できて、リョーマはストローをくわえながら苦笑した。
「あ、あの、せ、先輩方、あのあの、もう、その・・・ッ」
必死に言い募るが、全く聞き入れられない桜乃はもう涙目だ。
そんな桜乃の表情に気付いたリョーマは、まったく、とまた沸き起こった苦笑をかみ殺し
頬杖をついて桜乃に声をかけた。
「ねえ。ちょっと、手、見せてよ。」
「あの、あ・・・・へ?」
その声に桜乃は茶色の目を、こぼれんばかりに見開いて、リョーマに視線をあわせる。
予想していなかった人物からの呼びかけに、少し戸惑ったのかもしれない。
「え、え、あの…何?リョーマ君…」
「だから」
はあ、とため息を大げさについてみる。
「手を、さ。俺に見せて」
「え?手?」
「そ。アンタ、自分の力が無くて素振りの途中でラケットすっぽ抜けた事を気にしてるんデショ」
「あ、あ…うん…」
今だ喧々諤々の数人がまるでいないかのように話すリョーマに、桜乃は目を白黒させた。
だが、そんな疑問符をたくさん頭の上に並べながらも、桜乃はおずおずと手をリョーマに差し出す。
「そうじゃなくて、手のひらを俺に向けて掲げて」
「え?あ、こう?」
桜乃は言われたとおり、リョーマの目の高さに手のひらを掲げなおした。
リョーマは口の端をあげて笑うと、ふ、とその白い手に自分手のひらを重ね合わせる。
「っ、リョ…!」
途端に真っ赤になる彼女の頬。
予想していた事とは言え、あまりに鮮やかに染まった桜乃の頬に
リョーマは思わず噴出してしまった。
「アンタ、赤くなりすぎ」
「だ、だだだ、だって、リョーマ君が…!」
「手を比べてるだけじゃん。」
逃げそうになる桜乃の手を逃がすまいと、リョーマは指を絡める。
さらに朱に染まる、桜乃の頬。
リョーマはそれを満足した笑みで見つめた。
「ほら、俺とあんまり手の大きさも変わらないジャン。あんたもきっとやれば出来るよ」
言いながら笑うと、桜乃も真っ赤な顔のまま嬉しそうに笑った。
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先輩そっちのけ(笑
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