ジャンルごちゃ混ぜSSブログ*
テニプリ(リョ桜)*
イナズマイレブン(一秋中心、NLのみ)
イナイレでは一秋中心にいろいろ
感想とか好き勝手
今はとにかく一之瀬が好き
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**注意**
早速未来設定ですw
秋ちゃん大学一年生、アメリカに独り暮らし
一之瀬とも土門ともまだ微妙な関係の幼馴染です
未来設定ですので、お嫌いな方は避難してください
いいよ、という方は下の「つづきから」ご覧ください
早速未来設定ですw
秋ちゃん大学一年生、アメリカに独り暮らし
一之瀬とも土門ともまだ微妙な関係の幼馴染です
未来設定ですので、お嫌いな方は避難してください
いいよ、という方は下の「つづきから」ご覧ください
部屋のドアを開けると、そこはしんと静まり返っていて
秋は首をかしげながら、部屋に入った。
今日は、土門と一之瀬がデリバリーを持って夕食に来ると言っていたはずだ。
自分は遅れるから、先に入っていてと鍵を渡しておいた。
それなのに部屋は暗い。
用心のため、といつも口うるさく言われているように
3つも付いている鍵をきちんとしめると
秋は、真っ暗な部屋を明るくしようと壁に指を伝わせた。
「アキ?…つけないで」
誰もいないと思った部屋から声が聞こえ、秋は悲鳴をあげそうになる。
「い、一之瀬くん!いるなら、ちゃんと…」
「アキ、こっち…来て」
声は静かに、部屋の奥から聞こえてくる。
小さくため息を漏らすと、秋は彼のいるはずの部屋に入った。
そこは自分の寝室。
ベッドルームは狭く、すぐにベットに足がぶつかる。
「一之瀬くん?」
窓から外の明かりが入って、この部屋の中がぼんやりと浮かび上がっていた。
彼はアキのベッドの上に座り込んでいるようだった。
「…一之瀬くん?どうしたの?」
うつむいて何も言わない彼に、そっと手を伸ばすと
思いもよらぬ強い力で引き寄せられた。
「…おいで、アキ」
「きゃ!」
言いながらそのまま引き倒されて
ベッドに仰向けに倒されてしまう。
秋はあわてて起き上がろうとしたが、すぐにブラウンの髪が胸元に落ちてきた。
「あ、あ、いちの…」
「ごめん、もたれかけさせて」
「一之瀬くん!」
もうすぐ、土門くんも来るんでしょ?
と少し遠慮がちに声にすると、一之瀬はああ、となんでもないような声で
あいつなら来ないよ、とこともなげに告げた。
「え?どうして?」
素直な疑問に、思わず上半身を持ち上げると
間近から深い茶色の瞳が、窓の外の光を映してきらめきながら
秋を見つめていた。
瞬間、体が震えるほどに心臓が大きく揺れる。
どうしたらいいのかわからないような焦燥に、秋は視線を泳がせた。
ふ、と一之瀬が笑うような気配が近くでして
再び秋の体はベッドに沈み、一之瀬の頭の重みがのしかかって来た。
「今日は、オレが秋を一人占めしたかったんだ」
「え?」
再び大きく揺れる心臓の音を、一之瀬に聞かれはしまいかと焦り
秋は必死に身じろぎする。
「なにも、しないよ…」
「な、な」
「甘えたかっただけ」
ひたすら優しいその言葉に、秋はふと体の力を抜いた。
一之瀬に何かあったんだろうと、察したのだ。
彼の茶色の髪に手を載せて
そっと秋は撫でる。
一之瀬の体が逆に強張ったが、すぐに力を抜いて
更に秋に体を摺り寄せてきた。
「なんか、ぜーんぶお見通しってかんじ?」
言いながら、一之瀬は目を閉じる。
一之瀬は何も言わないけれど、きっとサッカーの事で何かあったのだろう。
話してくれないのはさみしいけれど、男の子というのはそんなものかもしれないと
ドキドキとうるさい自分の心臓の音の中、秋はこの甘えてくる大きな体に
心の中でくすりと笑った。
TOY http://toy.ohuda.com/ もたれ掛かる5つの理由より
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