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ジャンルごちゃ混ぜSSブログ* テニプリ(リョ桜)* イナズマイレブン(一秋中心、NLのみ) イナイレでは一秋中心にいろいろ 感想とか好き勝手 今はとにかく一之瀬が好き
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「たいせつ」と微妙に繋がっています。
ネタばれと希望がごちゃまぜ。

放送前にやらなきゃ~
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放送が始まっちゃう前にw

*3のネタばれ入っています。
嫌な方はごめんなさい
冬花ちゃんの秘密についてでしたけれど
こんなに早く出しちゃっていいの??
今日も稲妻町の空は、入道雲を従えてどこまでも青空だ。



時間も距離も、この気持ちは簡単に飛び越えてしまうんだ。
当ブログサイトはジャンルごちゃ混ぜSSブログ*です。
テニプリ(リョ桜)*イナズマイレブン(一秋中心、NLのみ)
イナイレでは一秋中心に感想とか好き勝手しております。

リンクフリー・アンリンクフリーです。
いつでもご連絡お待ちしておりますv
ただし、公開ブック―クなどはご遠慮させていただいております。


*ソレイユ
*憩(けい)
*http://lovers147.blog.shinobi.jp/

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続きから素敵なサイト様へ…
あの時の衝撃は覚えている。
雪村のババアの「何もできることなどない!」という言葉に
ただ震えて、溢れる涙と後悔とにどうしようもなかったあの日の夜のことを。



俺をかばった時音の腕に一生残る傷を負わせてしまった。
俺が迷ったから、弱かったから。
深い傷を負わせてしまった。


だから


俺はもっと強くなりたい。
お前を守れるくらいに。


お前を笑わせるためなら

お前を守るためなら

俺はなんだってする。


ただ、俺の後ろにいてくれさえすれば、俺はそれだけで戦えるんだ。

いきり立つ、桃城先輩を見上げたらいきなりすごまれた。

「こんの、ガキ!」
「はぁ?」

眉間にピキピキと音を立てていそうなその表情に、さすがに一歩下がらざるを得ない。
いや
マジで、怖いんですけど。



ってか

「何怒ってるんスか?」


取り合えず、聞いてみた。
すると更に菊丸先輩と不二先輩も背後から現れて
俺を睨み付けるのだ。

「もー!オチビ!酷いじゃん!男の風上にもおけないつーの!!」
「…最低だね、越前?」

にっこり。

ひい!
こっちは冷え冷えとした怖さが、腹の底から襲ってくる。
前を桃城先輩。
後ろを菊丸先輩と、不二先輩。
完全なる包囲網。マジ、絶体絶命。

何が何だか分からないのに、俺、怒られてる…


「だ、だから、俺何したんすか・・・」


その言葉に、桃城先輩が目をむいた。


「何もしなかったから怒ってんだろおおおおが!!」


えと

理不尽です。

だがまだ分からない自分に、痺れを切らした彼らが同時に三人で同時に説明し始めた。



つまりは、こういう事らしい。


昨日、竜崎が俺を待っていたらしい。でも俺は気付かなかった。
気付かないまま、当然俺は帰る。
だが、俺が帰ったと知らなかった竜崎はそのまま校門のところで
あたりが真っ暗になるまで待ち続けていたんだという。
最後に帰った桃城先輩と、不二先輩が暗闇で泣きそうになっている竜崎を発見。
無事、家に送り届けたんだと言う。


「で、でも、それ、俺のせいなんすか!?」
「お前のせいだよ!」


桃城先輩は地団太を踏みそうな勢いで怒っている。
あれ?
あたまの上から湯気がででます?


「昨日、あそこで桜乃ちゃんが待ってたのは、お前にグリップテープを渡すためだったんだよ!てめえで頼んだんだろう!」


そこまで言われてはた、と気付いた。

ミツマルスポーツでたまたま最後の一つだったグリップテープ。
それをまた偶然にテープを買いに来た竜崎に譲った。
「明後日入荷したら、買ってきてよね」
と。

「…あ」

思い出した俺に不二先輩の冷たーい視線が、突き刺さる

「やっぱり、君は最低だね」


マジで怖い。

でも明日、竜崎に何て言おう。
それのほうが、もっと怖いかも…。

(そもそも、ここに集まったのって…)

人目も憚らず、店内で騒ぐ数人の中学生。
それを尻目にリョーマは、Lサイズのオレンジシュースをずずず、と飲み干す。
そして目の前の女テニの先輩と桃城のヒートアップをどうしたものかと一人おろおろしている
長い三つ編みの少女を見やった。
何故だかお互いのテニス論で白熱している先輩達に挟まれて
桜乃はただ先程からおろおろと手を上げたり下げたりし続けている。


(確か、竜崎のテニスの悩みを、女テニの先輩が聞いていたところに、俺達が参加したんだよな…)

残りのジュースも更に飲み干したところで、リョーマはそんな事を思い出す。

もうすでに喧嘩していると言ってもいい先輩達に、桜乃はもう泣いているかのような顔だ。
きっと自分のせいで、と責任を感じて困りに困っているんだろう。
そんな彼女の気持ちが容易に想像できて、リョーマはストローをくわえながら苦笑した。


「あ、あの、せ、先輩方、あのあの、もう、その・・・ッ」


必死に言い募るが、全く聞き入れられない桜乃はもう涙目だ。
そんな桜乃の表情に気付いたリョーマは、まったく、とまた沸き起こった苦笑をかみ殺し
頬杖をついて桜乃に声をかけた。


「ねえ。ちょっと、手、見せてよ。」
「あの、あ・・・・へ?」

その声に桜乃は茶色の目を、こぼれんばかりに見開いて、リョーマに視線をあわせる。
予想していなかった人物からの呼びかけに、少し戸惑ったのかもしれない。

「え、え、あの…何?リョーマ君…」
「だから」

はあ、とため息を大げさについてみる。


「手を、さ。俺に見せて」
「え?手?」
「そ。アンタ、自分の力が無くて素振りの途中でラケットすっぽ抜けた事を気にしてるんデショ」
「あ、あ…うん…」

今だ喧々諤々の数人がまるでいないかのように話すリョーマに、桜乃は目を白黒させた。
だが、そんな疑問符をたくさん頭の上に並べながらも、桜乃はおずおずと手をリョーマに差し出す。


「そうじゃなくて、手のひらを俺に向けて掲げて」
「え?あ、こう?」


桜乃は言われたとおり、リョーマの目の高さに手のひらを掲げなおした。
リョーマは口の端をあげて笑うと、ふ、とその白い手に自分手のひらを重ね合わせる。


「っ、リョ…!」

途端に真っ赤になる彼女の頬。
予想していた事とは言え、あまりに鮮やかに染まった桜乃の頬に
リョーマは思わず噴出してしまった。


「アンタ、赤くなりすぎ」
「だ、だだだ、だって、リョーマ君が…!」
「手を比べてるだけじゃん。」


逃げそうになる桜乃の手を逃がすまいと、リョーマは指を絡める。
さらに朱に染まる、桜乃の頬。

リョーマはそれを満足した笑みで見つめた。


「ほら、俺とあんまり手の大きさも変わらないジャン。あんたもきっとやれば出来るよ」


言いながら笑うと、桜乃も真っ赤な顔のまま嬉しそうに笑った。



**************
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